【代表の小話】本当に無料ツールでいいですか?

 平素よりラネットをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。代表の吉良です。

 大変な暑さがやってきました。東京は38度とか。私自身も東京へ出張に行くことがあるのですが、本当に「危険な暑さ」という言葉がぴったりで困ります。私自身はむしろ「高知の日陰がもっと涼しい」と思っております。弊社のオフィスがある高知市中心部は、川の風と海の風が吹いているので、日陰に入ってしまえば涼しく感じます。もっとも、日差しは容赦がなく、土佐弁で日に焼けることは「焦げる」なんていうほどなのですが。

 さておき、弊社に寄せられるご意見で最近多いものがありまして。それは

「無料ツールがたくさんあるから大丈夫です」

というご意見です。

 無料ツールって便利ですよね。なんにしろお金がかからない。気軽にすぐ使える。官公庁とかなら「入札」やら「決裁」が必要だと思うのですが、それが無くフリーで使えるのは心理的にも効果絶大だと思います。

 しかし、ご注意いただきたい。近年、様々なサービスが、有料プランへの誘導とも思える動きをしてきました。とあるウェブ会議サービスは時間制限を設け、とあるサービスは、利用の際にクレジットカード番号を要求するようになってきました。また、これはほとんどの方が意識されていないと思いますが、いわゆる「アカウントの複数人での使いまわし」は禁止されているケースがとても多いです。禁止されている行為をすると・・・サービスが使えなくなるだけでなく、場合によっては賠償責任が発生します。その賠償責任は、利用規約によっては海外の法律が適用されることがあり、その場合は本当に容赦のない金額が襲ってきます。

 また、私も時折お世話になっておりますが、SSL証明書で有名な「Let’s Encrypt」さんは、ときにはルート証明書を変更したり、高度な自動化の一方で更新ミスには不寛容であったりと、やはり便利さとリスクが一長一短です。そういえば、ルート証明書の変更で一部のモバイル端末がサービスを受けられなくなるなど、大きな影響もありましたね。

 では、お伺いします。はたして、それらのサービスは、御社の「プロフェッショナル」な業務に耐えられますか?

 無料ツールはとても素晴らしいものです。しかし、法的リスク、情報の漏洩リスクを考えると、使わないという選択をしたほうが良いこともあります。氏名や社名、メールアドレスが、一度も顔を合わせたことがないICT企業に握られるというのは怖さすら感じますし、いつも使っているサービスが突然使えなくなったら・・・。みなさんはどうされますか?

 ちょっと背筋の凍る話でしたが、ご高覧ありがとうございました。そろそろ技術的なことも書きたいですね、次回をお楽しみに。

【代表プロフィール】
吉良元、高知高専専攻科機械・電気専攻から、北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程。専門は弱電系(できればデジタルなマイコン)、AI領域、オープンソースソフトウェア。群馬大学医学部附属病院先端医療開発センター助教時代に、コロナ禍における遠隔教育システムを1ヶ月で立ち上げ、医学部生の教育に活用。さらに、コロナ禍の情報共有手段として群馬県と埼玉県の29の病院や機関とも連携させた。それらの経験を基に、故郷である高知県に弊社を立ち上げる。

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